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ソニー好決算で「逆ソニーショック」は起きるか! [ソニー]

ソニーが2018年3月期の連結決算の純利益が前期比で3.5倍の2,550億円に達するとの見通しを発表。

収益予想を見る限りソニーの「収益力」は向上している。
その秘密は本業のエレクトロニクス事業への回帰。

ソニーがかつての強さを取り戻すことができれば、日本経済全体に希望を与えるだろう。

かつてソニーは、技術力とデザイン性の両方に強みを持ち、多くの斬新なヒット商品を生み出した。

新しい技術力用いた製品のコンセプトをまとめ、それを先進的なデザインと組み合わせることが、ソニーの強さであり、最も強い部分=コアコンピタンスだった。


だからこそ、ソニーは多くの人が「ほしい!」と思う商品を作り、需要を生み出すことができた。

高画質と平面な画面の両立に成功した“トリニトロン”テレビ、世界の若者の心を鷲掴みにした“ウォークマン”、ビデオカメラの小型化の口火を切った“ハンディカム”は、ソニーにしかできない、ソニーならではの製品だった。

ところが、1990年代半ば以降、ソニーはそのコアコンピタンスを見失ったように見えた。

韓国や台湾などの新興国メーカーの台頭に伴い競争が激化する中、ソニーは技術力を重視した経営から、映画やゲームなどのエンターテインメント、IT、金融などにまで事業の範囲を拡大。

ソニーはかつての米ゼネラル・エレクトリック(GE)社のような複合事業体=コングロマリットを目指すことで、収益源を分散・強化しようとした。

この戦略は想定通りの成果を上げることはできなかった。
2000年代前半、米国のITバブルに支えられて一時的に業績は回復したが、それも続かず業績が悪化し、2003年4月には株式市場にショックが走った。いわゆる“ソニーショック”。

03年3月期決算の内容が従来の予想を大幅に下回ったことが投資家を失望。

一時、ソニーの株は売買が成立しないほどに売られただけでなく、株式市場では、パナソニックやパイオニアなどの株も売られて、平均株価は20年ぶりに7700円を割りこんだ。

「ソニーがだめなら日本の企業全体がだめだ」と言わんばかりの悲観論が国内の株式市場全体を覆った。

その後もソニーの経営は低迷し、“アイボ”など今日のロボット技術の先駆けというべき事業もリストラに。
アナリストからは「もはやソニーの復活は困難か」との悲観的な見方が示された時期もあったほど。

12年4月に、ハワード・ストリンガー氏からCEOを引き継いだ平井一夫氏は事業の選択と集中に舵を切った。”VAIO”の名で知られたパソコン事業や不動産の売却などのリストラを進めた。

リストラによって確保された経営資源を“本業”のエレクトロニクス事業に投入。
その結果、半導体事業は収益の柱に成長。
特に、スマートフォン向けのカメラ用画像センサー(CMOSセンサー)は、アップルのiPhoneに採用されたこともあり、世界でトップのシェアを誇る事業に成長。

この結果、2017年1-3月期の決算では半導体やテレビ、ゲーム等の6分野から成るエレクトロニクス事業の営業利益が、19年ぶりに黒字化。

今後も、スマートフォンの高機能化や自動車向のアクティブセーフティ技術の向上などに支えられ、半導体の需要は堅調に推移するだろう。
2017年度、ソニーが計画通りに5000億円の営業利益を達成する可能性は相応にありそう。

かつて世界のトップに立っていた日本の電機業界は、ソニーの凋落などもあり急速に世界市場での地位が低下。
例えば、シャープは自力での再建をあきらめて台湾のホンファイの傘下に入り、ホンファイ流の経営によって立ち直りつつある。

東芝は海外での買収に起因する巨額損失から好調な半導体事業を切り売りせざるを得ない状況に陥った。いまに至った理由はいずれも経営の失敗であることは明らか。

そう考えると、ソニーが復活し更なる成長を遂げることの意味はすこぶる大きい。

過去の経営の失敗を自力で克服したことになるからだ。
日本全体をショックに陥れたソニーが、再び産業界の希望の星になるといってもいいような展開。

ソニーがかつての強さを取り戻すことができれば、日本の産業界や金融市場には“逆ソニーショック”というべき前向きな見方、期待が広がる可能性がある。

昨年、ソニーはロボット事業に再参入した。2017年4月の決算説明会では、「本業はエレクトロニクスである」という経営陣の認識がはっきりと示された。

この方針が徹底されれば、“ウォークマン”のように人々の心に驚きと興奮を与えるモノを、ソニーが創り出すことは可能だろう。

コングロマリットを目指すのではなく、新しい技術を使って、人々をワクワクさせる、より良いモノを創るということ。それが、他の企業の経営、日本経済全体にもポジティブな影響を与えるだろう。

全文ソース→【DIAMOND Online】参照一部抜粋

アンチソニーも多いですが、やっぱりソニーって日本代表する企業で、何かを引きつけるものがあるんでしょうね。

ゲーム部門、金融部門に支えられてた時期もありましたが、今回は本業のエレクトロニクスで業績をあげたのが良い♪

何度もいうようですが、本業のエレクトロニクスが元気じゃないと♪

このまま、本業のエレクトロニクスの好調を維持して、ソニー製品らしい物を開発・発売してワクワクしたいです♪



タグ:ソニー
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コメント 5

ナベちはる

こんばんは。
「逆ソニーショック」、あると思います♪
by ナベちはる (2017-05-19 02:05) 

革新のXPERIA

ナベちはるさん>おはようございます。
ソニーの影響ってどれだけ市場に影響与えるかっていうのが分かりましたよね。
逆ソニーショック起きて欲しいです♪
by 革新のXPERIA (2017-05-19 06:49) 

すーさん

ウォークマンみたいな、世界を夢中にさせるような
エレクトロニクス製品がまた出てきそうで楽しみです。
逆ソニーショック!きますね^^。
by すーさん (2017-05-19 08:35) 

トレンダー櫻井

ソニーのウォークマンは良い商品と思います(^_-)-☆
by トレンダー櫻井 (2017-05-19 09:55) 

革新のXPERIA

すーさんさん>こんにちは。
ウォークマンに続く世界的大ヒット製品誕生して欲しいですね^^
他にもソニーブランドは色んな製品があるので、新しいブランドの誕生にも期待したいと思ってます^^

トレンダー櫻井さん>こんにちは。
今では有るきながら音楽聴くのは珍しくありませんが、当時 ウォークマンが発売された時は画期的で大ヒットしましたからね^^
by 革新のXPERIA (2017-05-19 11:53) 

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